洋楽と脳の不思議ワールド

60年代のマイナーなビート・バンド紹介と駄洒落記事、書評に写真がメインのブログです。

名作青春映画「冒険者たち」

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お昼にTVで「冒険者たち」をやっていたので、またまた観てしまった。

この映画が上映されたのが中学時代で、すっかり感激したボクは大人になったらジョアンナ・シムカスと結婚するんだ~と固く誓ったのだった。

が、シドニー・ポワチエというライヴァルが現れて、彼女を掻っ攫っていってしまった。

実に悔しかったが、向こうのほうがいい男だから、仕方がない。

ボクは未練を残さず、潔く身を引いたのだった。偉いだろう~

日本男児の鑑だな(自画自賛)。



冒頭、日本の映画会社からの仕事だと騙されて、凱旋門賞でディ-プインパクトと一緒に走ろうとしたばっかりに、ロンシャン競馬場は飛行禁止区域だというので、ライセンスを失ったアラン・ドロン

夢のエンジン開発に没頭した挙句、カレーを食べて、あまりの辛さに火を噴いたカーレーサーのリノ・ヴァンチュラ

新進彫刻家として名声を得るはずだった個展が、こてんぱんに叩かれてこっぺパンを齧ったジョアンナ・シムカス

夢破れた3人の男女は、コンゴの海に眠る宝探しに出かける。

細かいことは省くが、宝を狙う元外人部隊に襲われて一命を落としたレティシアジョアンナ・シムカス)の水葬シーンは、何十回観ても涙がポロリと落ちる。

バックに流れる吹奏楽団の音楽が悲しみを増幅するので、ボクのポロシャツはいつもぐしょ濡れだ。

最後の Fort Voyard(フォート・ヴォヤール)のシーンがまたまた泣けてくる。

死にゆくマヌー(アラン・ドロン)に向かって、ローラン(リノ・ヴァンチュラ)が「レティシアはお前と暮らしたいと言ってたぞ~」と最後の言葉をかけると、ちゃんと分かっているマヌーは「嘘つきめ~」と言いながら息を引き取る。

2枚目俳優のドロンが完全にリノ・ヴァンチュラに食われるシーンで、ドロンにそっくりなボクはついドロンに感情移入してしまうのだ。

これを感情輸入の法則と言って、税関で輸入税を取られる。

あんまり感動した人が多かったので、輸入税が莫大な金額になり、日本の経済復興の資金になったと言われるくらいだ。

資金の話を聴いて、失禁した人はマグロを食いに行ったそうだ。

これがケインズ経済学でいうマクロ経済だ。

受験生諸君、経済学のなんたるかが分かったかな~








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