名作青春映画「冒険者たち」
お昼にTVで「冒険者たち」をやっていたので、またまた観てしまった。
この映画が上映されたのが中学時代で、すっかり感激したボクは大人になったらジョアンナ・シムカスと結婚するんだ~と固く誓ったのだった。
が、シドニー・ポワチエというライヴァルが現れて、彼女を掻っ攫っていってしまった。
実に悔しかったが、向こうのほうがいい男だから、仕方がない。
ボクは未練を残さず、潔く身を引いたのだった。偉いだろう~
夢のエンジン開発に没頭した挙句、カレーを食べて、あまりの辛さに火を噴いたカーレーサーのリノ・ヴァンチュラ。
新進彫刻家として名声を得るはずだった個展が、こてんぱんに叩かれてこっぺパンを齧ったジョアンナ・シムカス。
夢破れた3人の男女は、コンゴの海に眠る宝探しに出かける。
バックに流れる吹奏楽団の音楽が悲しみを増幅するので、ボクのポロシャツはいつもぐしょ濡れだ。
最後の Fort Voyard(フォート・ヴォヤール)のシーンがまたまた泣けてくる。
死にゆくマヌー(アラン・ドロン)に向かって、ローラン(リノ・ヴァンチュラ)が「レティシアはお前と暮らしたいと言ってたぞ~」と最後の言葉をかけると、ちゃんと分かっているマヌーは「嘘つきめ~」と言いながら息を引き取る。
2枚目俳優のドロンが完全にリノ・ヴァンチュラに食われるシーンで、ドロンにそっくりなボクはついドロンに感情移入してしまうのだ。
これを感情輸入の法則と言って、税関で輸入税を取られる。
あんまり感動した人が多かったので、輸入税が莫大な金額になり、日本の経済復興の資金になったと言われるくらいだ。
資金の話を聴いて、失禁した人はマグロを食いに行ったそうだ。
これがケインズ経済学でいうマクロ経済だ。
受験生諸君、経済学のなんたるかが分かったかな~
|