洋楽と脳の不思議ワールド

60年代のマイナーなビート・バンド紹介と駄洒落記事、書評に写真がメインのブログです。

桜餅、水虫、資本主義・・・三題噺・・・The Mark Four

落語に「三題噺」というのがある。
 
お客さんから、無関係なお題を3個頂戴して、その場でお笑いストーリーを作り上げる瞬間芸だ。
 
真打でも下手な人がいる。
 
前のブログで、ボクもお題を頂戴してその場で三題噺を作る企画をやったことがある。
 
ブロ友の Mymble さんから頂いた「桜餅、水虫、資本主義」のお題には一瞬あせった。
 
が、一応は駄洒落の自称プロ。
 
すぐに閃いたので次のような駄洒落話で切り抜けた。
 
 
 
 
 
 

 

となりゃ、この人に登場してもらわなきゃなるめえ。


 

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寅さん:「さくら~、もち 論、俺が悪いよ~だからといって、何もそこまで言うこたあねえだろう。たった一人の可愛い妹に幸せになってもらいてえばっかりに、文句のひとつもたれたんでえ。また旅に出らあ~」

 

さくら:「お兄ちゃん、股旅稼業じゃないわよね。疲れたらいつでも帰ってきていいんだからね。ここがお兄ちゃんのおウチなんだから」


 

             終





 

映画が終わる。

 

切ない気持ちで映画館を出たら、気分は寅さんだ。

 

寅さんの性格はおせっかいなことだ。


 

路地奥の電信柱の陰に、労働者風の青年がぽつんと佇んでいる。

 

寅さんになりきっているので、おせっかいにも声をかけた。

 

ボク:「おい、青年、どうしたい~不景気な面(つら)して」

 

青年はボクを 見ず、無視(水虫)してじっとあらぬところを見ている。

 

ボク:「見りゃあ、飯も食えずに腹を空かしてるんだろう。来な~食わせてやるよ」


 

青年はたった今ボクに気づいたかのようにびっくりしてボクを見、それからいきなり土下座した。

 

青年:「お見それいたしました。拙者、忍者でありまして、忍遁の術で身を隠していたのですが、ぱっと見破るなんて、きっと名のある忍術使いですね。
お師匠様、お願いです。弟子入りさせてください」

 

お師匠様といわれて悪い気はしない。

 

2つ返事で承諾した。


 

忍者と称するだけあって、青年は実に身が軽かった。

 

お屋敷の塀を軽々と飛び越え、音も立てずに雨戸をするすると開けて中に入るや、ものの数分で帰ってくるのだ。

 

そして手にした他人の財布からお金を取り出し、「お師匠様、今月の月謝でございます」と言ってボクに差し出すのだった。


 

ボクには、お金が手に入ると博打を打ちたくなるという悪いクセがあった。

 

近くの賭場に入ったら、懐かしい顔が壺を振っている。

 

あっ、緋牡丹のお竜さんじゃねえか~















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何を隠そう~その昔、ボクとお竜さんは恋仲だったのだ。

 

止むに止まれぬ事情で別れたけど。


 

何年かぶりで会ったお竜さんにボクの恋心は再び燃え上がったので、なあ~お竜、今度こそ所帯を持って幸せに暮らそうじゃないか。

 

駅で待ってるからね~しがらみのない遠いところへ一緒に行こう~

 

そう硬く約束して、ボクは駅へ急いだ。


 

電車が来る~彼女は来ない。

 

電車が来る~彼女は来ない。

 

電車が来る~彼女は来ない。

 

電車が来る~彼女は来ない。



 

電車が4本過(しほんしゅ)ぎた~

 

彼女は来ない~

 

こうしてボクの恋はまたまたハートブレイクだったのだ(泣)







今日の音楽は、もうお分かりですね。。

 

プレスリーでハート・ブレイク・ホテルです。




 な、わけないだろう~ I'm leaving you~とお別れの言葉を残していきたいので Mark Four - I'm Leaving です。

 

60年代ビートバンドの再評価が始まったごく初期に再発見され、今ではすっかり有名になった Creation の前進バンドです。

 

63年から66年までこの名前で活動し、4枚残したシングルのうちの65年の3枚目、B面曲です。

 









 

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