梶井基次郎創作集「檸檬」初版・・・The Lemon Tree
ちょっとインチキ加減のタイトルだが、半分は正しいのでご勘弁。
「檸檬」の初版は、梶井基次郎存命中の昭和6年(1931年)5月、武蔵野書院より刊行された。
500部刊行。
翌昭和7年(32年)3月永眠。
そして昭和8年12月1日、「梶井基次郎創作集 檸檬」が武蔵野書院・稲光堂書店から刊行され、今日紹介する本。
収録作品は初刊と同じ。
定価は1円50銭。
普及版ということかな?と思ってネットで調べたが、ヒットしない。
昭和6年の初版のほうは3件ヒットして、売値が7万円台から8万円台。
古書価の暴落はとどまるところを知らないようだ。
ボクの後の年代本(昭和12年版画荘文庫版)が3万円台で出ていたので、似たような売値だろう。
もっとも、売るつもりはないので参考程度だが。
希少本だったらいいなあ~(笑)
順に表紙、扉、目次、奥付、そして有名な「櫻の木の下には」の冒頭の一行、「櫻の木の下には屍體(死体)が埋(うづ)まってゐる!」
「檸檬」刊行後、一篇しか作品を書いてないので、ほぼ全部この1冊で読めるというわけだ。
こんな有名な人と作品の話を書いても仕様がないので、「檸檬」にちなんだ曲を聴きましょう。
ジョン・檸檬だな~と思ったあなた~!
ボクはそんな親父ギャグ(使い古された駄洒落)は嫌いなんです。
86年に手に入れた See For Miles 盤 The British Psychedelic Trip(もう何度目の登場になるか分からなくなったが)に、Lemon Tree というバンドが収録されているので2曲(シングル2枚で終わったバンド)いきましょう。
Move や Idle Race 同様バーミンガムのバンドなので、ジェフ・リンがELO結成のため Idle Race を抜けた際、Lemon Tree のギター&ヴォーカル Mike Hopikins が1年だけ替わりを努めている。
まずはボクのコンピ盤収録 It's So Nice To Come Home。
この曲の共同プロデューサーが Discogs によれば Move の Trevor Burton で、関係の深さが分かる。
次は William Chalker's Time Machine。
2曲とも現れたのは68年。