洋楽と脳の不思議ワールド

60年代のマイナーなビート・バンド紹介と駄洒落記事、書評に写真がメインのブログです。

ビミョウ・・・・The Clefs of Lavender Hill

「ビミョウ」

 

意思決定の場面で、責任回避のために使われる若者言葉。

 

「微妙」が由来。





[用例]

 

女:あたし妊娠したみたい。責任とって結婚してくれるわよね。

 

男:ビミョウ~





歌丸師匠:山田君~男の座布団、全部持って行きなさい~

 

山田君:ビミョウ~























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山田美妙(びみょう)は明治の作家で、二葉亭四迷と並んで言文一致体の先駆者として知られている。

 

写真の岩波文庫版は、85年に6刷として復刊された折に買ったもの。

 

初版は39年9月になっている。

 

表題作の「胡蝶」は明治22年1月、「国民の友」に発表された掌編。

 

渡邊省亭の描く、主人公胡蝶のヌード絵が挿絵として挿入されたので、大評判となり、雑誌はバカ売れしたそうだ。

 

そんな話を読むと時代を感じるなあ~と思うのだ。


















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胡蝶は安徳天皇に仕える宮女。数え年で17歳。

 

壇ノ浦で平家が滅びるシーンから物語は始まる。

 

それ以上知りたい方は、ご自分でお調べください。

 

と思ったが、可哀そうだから梗概だけ。

 

ひそかに恋焦がれていた平家の公達と一緒になれたと思ったら、彼は源氏のスパイだったというオチ。

 

無料のネット図書館「青空文庫」でも読めるはずだ。





・・・また而(しか)もその人は胡蝶が常から・・おお、つれない命・・人知れずその為(ため)に恋衣を縫っていた者です。





たまらんなあ~この調子。



















ストーンズが65年1月、ロスのRCAスタジオでレコーディングした Play With Fire。

 

ヒットはしなかったが哀愁漂う名曲だ。

 

プロデューサーはALOだが、フィル・スペクターがベース(実際はチューンダウンしたギターだそうだ)で参加しているのだという。

 

ストーンズの5人全員で作り上げた曲。

 







で、今日お聞きいただきたいのはストーンズのほうじゃなくて、マイアミの Clefs Of Lavender Hill ヴァージョンのほう。

 

ボクはこっちのほうが好きなのだ。

 




Fairchild(ステージネーム)兄妹を中心にしたバンドで、66年にローカルレーベルからリリースしたB面曲 Stop! Get A Ticket が、なぜか一部地域で大ヒット。

 

大手のコロンビア(Dateの親会社)の配給網を通じて全国向けに再リリースしたところ、ビールボードにチャートインするヒットになった。



あんまり好きじゃないけど Stop! Get A Ticket です。

 





3枚目のシングルB面がストーンズのカバーで、アルバムも予定されていたがお蔵入り。

 

2010年にCD化されて世に現れているので、その写真。

 

A面のビートルズカヴァー It Won't Be Long も見つかったので追加しておきます。

 

こちらもとてもいい。

 





















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